強制ロスカットって考えただけでも怖いですよね。
まだ味わった事がない人は、道の世界かもしれません。
瞬間的に絶望的な気持ちになり、その後は含み損から解消された爽快感を味わえます。
そして、口座資金はすっからかん。
管理人も、少額で取引している口座は何回かやったことがあります。
この記事では、ループイフダンの強制ロスカットルールと、強制ロスカットにならないための対策を解説していきます。
強制ロスカットとは
強制ロスカットのルール
強制ロスカットとは、証券口座の残高が足りなくなると強制的に保有ポジションを決済する仕組みです。
アイネット証券ループイフダンの強制ロスカットのルールを詳しく説明すると、有効証拠金が取引証拠金の100%の金額を下回ると強制ロスカットになります。
- 有効証拠金とは、口座資金+売買損益+スワップ損益+出金依頼額
- 取引証拠金とは、各通貨ペアの証拠金×ポジション数
これらを自動で計算してくれているのが証拠金維持率で、証券口座にログインすると確認できます。
この数値が100%を下回るとで強制ロスカットになると言う事です。
具体例を解説します。
資金10,000円で豪ドル円B100を、1,000通貨ポジション数1で稼働させた場合。
証拠金が3,600円だとすると、6,400円までのマイナスに耐える事ができます。
為替レートで言うと、6円40銭下がると強制ロスカットになります。
これが50%になると、証拠金の50%が1,800になるので、8円20銭下がると強制ロスカットになります。
証券会社によってルールが違う
- GMOやDMMは50%
- マネーパートナーズのトラリピは40%
- ひまわり証券のループイフダンは100%
次にアイネット証券のループイフダンで、強制ロスカットしないために出来る事を解説します。
稼働前にしっかりと検証する
余裕を持った資金で運用する
ループイフダンに関しては、超長期運用になるのでギリギリの資金で運用する事はオススメしません。
資金が少ないうちは、レートが下がってくるのを待つ事をオススメします。
参考記事:【設定】10万円から始めるループイフダン – 待つも相場
値幅を狭くしすぎない
狭い値幅で運用すると、必然的に多くのポジションを持つ事になります。
その分だけ証拠金も必要になるので、強制ロスカットされる可能性が上がります。
値幅を狭くするよりは、自由度の高い複数稼働をオススメします。
B40を稼働させるよりもB80を2つ稼働させる方が、片方だけ停止する事ができます。
取引数量を多くしすぎない
ループイフダンの最低取引数量は1,000通貨です。
取引数量を上げるとその分だけリスクが高くなります。
2,000通貨にすると、リスクも2倍になります。
こちらも、自由度の高い複数稼働をオススメします。
1,000通貨を2つ稼働させる方が良い理由は、「複数稼働のススメ」で解説しています。
マイナススワップになる運用をしない
有効証拠金にはスワップ損益も影響します。
知らず知らずのうちにマイナススワップが貯まって、強制ロスカットラインが近くなってしまいます。
特に同一通貨ペアでの両建てが、このパターンに当てはまる可能性が高いです。
初心者には同一通貨ペアの両建てはオススメしておりませんが、他の証券口座も使う事でリスクを軽減できます。
詳しくは、「両建てのデメリットを解消」で解説しています。
両建てでも、他通貨ペアでの両建てで両方ともプラススワップになるのが理想です。
豪ドル円B100とユーロ円S100の組み合わせがオススメです。
参考記事:【設定】40万円から始めるループイフダン – 他通貨ペア両建てを検討
史上最安値を意識する
短期トレードでも前回安値を意識するトレードをします。
超長期運用のループイフダンなら、史上最安値を損切ラインに設定するのが安全な設定です。
史上最安値を割れたら、強制ロスカットになるように稼働させるのがオススメです。
当ブログも史上最安値を意識した設定を公開しています。
極論レバレッジ1倍で運用する
史上最安値を割らない保証は無いので、レバレッジ1倍で運用するのが一番安全です。
レバレッジとは、てこの原理です。
実際の口座資金より、たくさんのお金を動かす事をレバレッジをかけると言います。
10万円の資金で、250万円相当のポジションを保有するとレバレッジ25倍になります。
通常の場合レバレッジは25倍までで、それを超えると強制ロスカットになります。
レバレッジを1倍にすると言う事は、豪ドル円が80円で1,000通貨買おうと思ったら、証券口座に8万円を入れておく事です。
資金効率が悪いのでやりませんが、資産が増えたら検討するのも良いでしょう。
分散投資をする
分散投資は強制ロスカットの損失を軽減させる効果があります。
分散投資と反対の集中投資をしていた場合、強制ロスカットされると相場から退場する事になります。
5つの証券口座で10万円ずつ運用し、4つは2万円の利益があるとしましょう。
1つの証券口座で強制ロスカットされると10万円の損失ですが、4つの口座で合計8万円の利益があるので、合計損失は2万円で済みます。
さらに、4つの口座のうち証拠金維持率に余裕のある口座があれば、資金移動する事により強制ロスカットを回避する事もできます。
当ブログでも分散投資はオススメしています。
アイネット証券1つで運用している人は、2つ目の投資先を検討すると良いでしょう。
その中でも、同じシステムのひまわり証券がオススメです。
詳しくは、「ひまわり証券を活用」の記事で解説しています。
強制ロスカットされなければ勝ち
超長期運用だからこそ勝ちやすい
ループイフダンは損切しないナンピン手法です。
ナンピンと聞くと危ないと思うかもしれませんが、稼働前にしっかりと検証する事によって安全に運用する事ができます。
史上最安値を意識した設定さえすれば、安定した利益を積み上げる事ができます。
もちろん史上最安値を割ってしまい、強制ロスカットされる可能性もありますが、分散投資に切り替える事でリスクを軽減できます。
まとめ
- 強制ロスカットは証拠金維持率が100%を下回ると執行される
- レバレッジ25倍を上回ると強制ロスカットになる
- 強制ロスカットされない為に稼働前にしっかり検証する
- マイナススワップが発生する運用は強制ロスカットが近くなる
- 強制ロスカットの対策で一番効果的なのは分散投資
本日も、最後まで読んでいただき有難う御座いました。